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一口メモ

食育セミナーNo.197 「オートフアジーとナッツ」

オートフアジーとは、細胞が古くなったたんばく質や不要な物質を分解し、新しい細胞の再生を助けるしくみのことです。私たちの体は約37兆個の細胞で構成されており、オートフアジーが活性化することで老化防止や病気の予防に役立つとされています。近年の研究で、ナッツに含まれる成分が、このオートフアジーを促進することが分かってきました。

◆オートフアジーを高めるナッツの成分
【ポリフェノール】
特にクルミに多く含まれ、強い抗酸化作用を持ち、活性酸素を抑え、細胞を若々しく保つ働きがあります

【レスベラトロール】
アーモンドの皮に含まれる抗酸化成分で、長寿遺伝子を活性化し、老化を遅らせる可能性があります

◆ナッツの栄養と食べる際の注意点
クルミやアーモンドには、ビタミン・ミネラル・たんばく質・食物繊維など、体に良い栄養素が豊富に含まれていますが、脂質が多いため食べ過ぎには注意が必要です。

【1日の適量】

  • クルミ→ひとつかみ程度(約25g)
  • アーモンド→ 20~25粒(約25g)

ナッツは適量を守って食べることで、健康維持に役立ちます。オートフアジーの働きを意識しながら、毎日の食事に取り入れてみましょう!


Stop!ざ•メタボNo.207 脳卒中予防の新常識~枕の高さと食生活の重要性

◆脳卒中とは?
脳卒中は、脳の血管に異常が生じる病気の総称です。主なものに「脳梗塞(血管が詰まる)」、「脳出血・くも膜下出血(血管が破れる)」などがあります。

◆脳卒中の主な原因
脳卒中は、高血圧、運動不足、喫煙、過度の飲酒など、さまざまな要因が複雑に絡み合って発症します。通常高齢者に起こる病気ですが、若年~中年者にも特殊な原因で起こることがあります。「特発性椎骨動脈解離」はその原因の一つで、首の後ろを通る椎骨動脈の壁が裂けることで脳卒中を起こします。2018年~2023年に国立循瑣器病研究センターが行った調査で、「高くて硬い枕(12cm以上)」を使っている人に、発症の割合が高いことが指摘されています。高い枕により首が強く前に曲がり、長時間その状態が続くことで椎骨動脈に負担がかかるためと考えられています。

◆予防のポイント

  • 塩分を控え、バランスの良い食事を心がけましょう
  • EPAや□HAを含む青魚を定期的に摂取しましょう
  • 過度な飲酒を控え、水分を適度に補給しましょう
  • 寝たときに首が自然な姿勢を保てる高さの枕を選びましょう

脳卒中予防には、食事や生活習慣の改善が必要です。この機会に枕の高さも見直してみましょう。