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一口メモ

食育セミナーNo.177 かやくこ飯

秋は新米が出回るようになり、ご飯がおいしい季節です。人気があるこ飯料理として「炊き込みご飯」があります。関西などでは炊き込みご飯を「かやくご飯」と呼ぶこともありますが、かやくとは何かこ存じですか?漢方では、主成分の薬の効果を高めるために混ぜる補助的な薬のことを「加薬」と呼びます。そのことからこ飯に混ぜる薬味や具材を「かやく」と呼ぶようになったそうです。カップラーメンにも別袋で「かやく」が入っていることがありますが、これも同じ意味です。

「炊き込みご飯」と「かやくご飯」は、材料や作り方はほぽ同じです。かやくご飯のほうが関西の味付けなので薄口しょうゆを使用します。材料は、米にだしと醤油、みりんなどの調味料を加え、人参や大根、こぼう、鶏肉など細かく切った具材を加えて炊飯します。決まった具材はないので、その時にある野菜やお好みの具材を 入れることができます。秋が旬のきのこをたくさん使用したり、豚肉、牛肉、ツナ缶などでもおいしくできます。米(炭水化物)、 野菜やきのこ類(ビタミンや食物繊維)、肉類(たんばく質)と一品で栄養バランスが整うのも特徴です。さらに、余った具材で豚汁やみそ汁を作ると手軽にボリュームのある献立が出来上がります。


Stop!ざ・メタボNo.187 知っていますか?「GI」

私たちが食べ物を口にすると食品に含まれる成分が消化吸収され、一部は糖分となり血液中を流れます。この血液中に含まれる糖分の濃度を「血糖値(血中のブドウ糖濃度)」と呼びます。血糖値が急に上がったり高い状態が続くと、血管がもろくなったり、神経障害や動脈硬化を起こしやすくなるなどからだに様々な悪影響を及ぼします。

そこで注目すべき指標が、「GI値」というものです。GI値はGlycemic Index(グライセミック・インデックス)の略で、食品に含まれる糖質の「吸収の度合い」を示すものです。血糖値は、GI値が高い食品を食べた時ほど急激に上昇し、GI値の低い食品はおだやかに上昇します。「カロリーが高い」=「血糖値が上昇する食べ物」とも限りません。例えばバターなどの「油」は高カロリーですが糖質が少ないため低GI食品です。同じ糖質量を含む食品を食べても、血糖値の上がり方は異なります。血糖値の上昇が気になる方は、糖質量だけでなく「GI値」にも気を付けて食事をとると良いでしょう。