冷房病を防ぐための食事のすすめ
冷房病とは、クーラーによる冷えや屋外との気温差が原因で、自律神経のパランスが乱れ、体調を崩してしまう状態です。主な症状には、だるさ・疲れ・頭痛・肩こり・手足の冷えなどがあります。
冷房病の予防には、外気との温度差を5℃以内にする、体を冷やしすぎない、 適度に体を動かすことが大切ですが、食事でも体調をサポートできます。
◆体を温める食事を心がけましょう
- 温かい汁物や、料理を選ぶ
→ 味噌汁やスープ以外に、煮物・炒め物・蒸し物などの加熱したメニューもおすすめです。
- 血行を促す食材を使う
→生菱・ねぎ・唐辛子・大根・ニラなどは体を内側から温めてくれます。
◆自律神経を整える栄養素をとりましょう
- ビタミンE(ナッツ、魚介類、大豆など)→ 血行を良くし、冷えを改善します
- ビタミンB群(豚肉、大豆、卵など)→ エネルギーを生み出し、疲れにくい体に
- ビタミンC(果物、じゃがいも、緑茶など)→ 血管を丈夫に保ちます
- たんぱく質(肉、魚、大豆など)→ 体をつくり、熱を生み出すエネルギー源です
暑い時期ですが、生姜やねぎ、七味唐辛子を加えた温かい豚汁などがおすすめです。
暑さで食欲が落ちやすい時期ですが、1日3 の食事をしっかり摂ることが何より大切です。体の内側から冷房病を防ぎ、元気に夏を過こしましょう!
Stop!ざ・メタボ No210 ねばねば野菜
オクラやモロヘイヤ、ヤマイモなどの野菜を切つたときに感じる「ねばねば」の正体は、食物繊維の一種であるペクチンによるものです。このペクチンには、腸内環境を整えて便通を促す働きがあり、さらに食後の血糖値の急上昇を抑える作用もあるため、健康維持に役立つ成分として注目されています。
また、これらの野菜は、つるっとしたのど越しの良さから、暑さで食欲が落ちがちな夏場にも食べやすく、まさに夏の救世主ともいえる存在です。オクラやモロヘイヤは、さつと苅でるだけで手軽に食べられ、刻むことでねばねば成分がより引き出され、のど越しがさらに良くなります。ヤマイモは皮をむいてそのままスライスしても良いですし、すりおろして「とろろ」としてこ飯にかけたり、汁物に加えたりするのもおすすめです。
どれも調理が簡単で手軽に取り入れられるので、毎日の食事に積極的に活用してみましよう。暑い時期の栄養補給と体調管理にぴったりの一品になります。
- ●おなかすっきり●
- ベクチンは腸内の動きを活発にし、便通を促す水溶性食物繊維です。 また、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内フローラのバランスを整えてくれるため、便秘の予防だけでなく免疫力の向上にもつながります。
- ●メタボ予防にも●
- ペクチンには、食後の血糖値の急激な上昇を抑える働きがあるため、糖尿病予防や体重管理に効果が期待されます。さらに、コレステロールの吸収を抑える作用も報告されており、生活習慣病予防にも一役買います。